台湾の中秋節とは?楽しみ方や伝統的なお菓子・イベントを紹介

台湾
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台湾の中秋節(zhōng qiū jié)は華人の伝統行事で、旧暦8月15日に祝われます。

家豪
家豪

日本の十五夜と何が違うの?

しょーくん
しょーくん

台湾の中秋節について詳しく紹介するよ!

この記事では、台湾の中秋節や2025年の中秋節はいつなのか、中秋節の過ごし方について詳しく紹介します。

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台湾の中秋節とは

中秋節(zhōng qiū jié)は、台湾をはじめ中華圏で古くから親しまれている伝統的な行事で、旧暦8月15日にあたります。

台湾で「三大節句(春節・端午節・中秋節)」のひとつに数えられるほど重要な行事です。

日本の「十五夜」にあたる日で、一年で最も月が美しいとされ、家族や大切な人と月を眺めながら過ごす習慣があります。

「中秋」とは文字通り「秋の真ん中」を表し、旧暦8月15日の満月を指します。

丸い月は古くから「家族の円満」を象徴するとされ、この日は家族が集まり団欒を楽しむ大切な日として親しまれてきました。

現在では、月餅や蛋黃酥、鳳梨酥などの伝統お菓子を食べたり、屋外でBBQをしたりと、代と伝統が融合した独自の文化が根付いています。

中秋節の由来と歴史

中秋節の起源は非常に古く、史書『周礼』にはすでに「中秋」という言葉が記されています。

その後、唐代に入って正式に祝日として定められ、『唐書・太宗記』には「八月十五日、中秋節なり」との記録が残されています。

宋代になると中秋節は広く庶民に浸透し、月を愛でながら詩を詠んだり宴を開いたりする風習が盛んになりました。

さらに明・清の時代には、春節(旧暦の元旦)と並ぶほどの重要な祝日へと発展していきます。

台湾にもこの文化が伝わり、今日では家族や友人と集まり、伝統菓子や柚子(文旦)など食べたり、バーベキューしたりして楽しむ日として定着しました。

贈答文化としての中秋節

台湾の中秋節では、贈り物をやり取りする習慣が根付いています。

親戚や友人に月餅や蛋黃酥、鳳梨酥などを贈ることが多く、企業間のお礼や挨拶としても利用されます。

台湾の企業では従業員に贈り物をすることも多く、筆者も蛋黃酥をいただきました。

街中では、美しく包装されたお菓子セットが並び、中秋節ならではの贈答文化を感じられます。

2025年の中秋節はいつ?

2025年の中秋節は、10月6日の月曜日です。

台湾ではこの日を含む期間が祝日となり、多くの人が家族や友人と過ごします。

2025年は、10月4日から10月6日までの3連休となるため、帰省や旅行を計画する人も多く見られます。

中秋節の交通事情や混雑の傾向

中秋節の連休中は、多くの人が帰省や旅行に出かけるため、道路や公共交通機関が非常に混雑します。

特に高速道路や長距離バス、鉄道はピーク時に大幅な渋滞や予約の取りにくさが発生することがあります。

都市部から観光地や郊外へ移動する場合は、事前にチケットを確保したり、早めに出発するなどの対策が必要です。

また、観光地や飲食店は混雑しやすく、屋外イベントや夜市も賑わうため、事前に計画を立てることが重要です。

台湾各地の中秋節イベント

中秋節の時期には、台湾各地でイベントが開催されます。

以下は、2025年台湾各地の中秋節イベント一覧です。

地域イベント名日程内容・特徴
台北圓山中秋BBQ饗宴10月4日〜10月5日圓山大飯店屋上で南洋風バーベキューやライブ演出、抽選会あり
台北圓山中秋市集10月3日〜10月6日文創市集(手作りグッズやグルメ)
親子におすすめのイベント
台北大稻埕中秋微瘋市集10月4日〜10月5日14:00〜20:00河岸の夜景を楽しむ文創と音楽の融合マーケット
台北陽明山擎天崗での月見中秋連休日(終日開放)草原で家族や友人と野外ピクニックしながら月見
台北象山歩道で夜景と月見中秋連休日(終日開放)短距離登山道を約20分歩いて登頂
台北101と満月を同時に鑑賞できる人気スポット
台中潭子東寶中秋晚會10月4日15:00〜23:00年に1度の大きな中秋節イベント
ステージパフォーマンスや地元グルメあり
台中望高寮夜景公園での月見中秋連休日(終日開放)ロマンチックな夜景と月を同時に楽しめる
デートやピクニックに人気
高雄高雄月烤派對9月27日(事前チケット必要)BBQと音楽が融合した若者向けパーティーイベント
高雄緣百相伴-月色撿一點帶走
(インスタ映えアート展示)
10月4日〜10月5日大きな月の装置アートとライトアップで撮影にも最適

台北では、夜市や公園で月を眺めながらのライトアップイベントが人気です。

台中や高雄など中南部の都市では、バーベキュー(烤肉)イベントや地域ごとの祭りが行われ、多くの家族連れで賑わいます。

家豪
家豪

台湾のイベントに参加して中秋節を楽しもう!

中秋節に食べたい台湾の伝統お菓子

台湾の中秋節で欠かせないのは、伝統お菓子です。

家庭で食べるだけでなく、贈答用としても人気があります。

ここでは代表的な中秋節のお菓子を詳しく紹介します。

蛋黃酥(dàn huáng sū / エッグヨークパイ)の魅力

蛋黃酥(dàn huáng sū)は、塩漬け卵の黄身をパイ生地で包んだお菓子です。

餡の甘さと卵の黄身の塩気のバランスが絶妙です。

また、パイ生地の繊細さや餡のしっとりとした食感も特徴的で、一度食べると病みつきになります。

台湾の中秋節ではギフト用として非常に人気があり、各店で餡やパイの層の工夫が施されています。

しょーくん
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台湾の中秋節で一番よく食べられているよ!

芋頭酥(yù tóu sū / タロイモパイ)の特徴

芋頭酥(yù tóu sū)はタロイモを使ったパイで、ほっこりとした甘さと素朴な風味が魅力です。

「紫晶酥(zǐ jīng sū)」という別名で呼ばれることがあります。

サクサクでホロホロとした軽いパイ生地と、細かなタロイモの粒感も楽しめるしっとりとした餡の組み合わせが特徴です。

特にタロイモの特産地である台湾中部の台中・大甲産のものを使用しているブランドもあります。

鳳梨酥(fèng lí sū / パイナップルケーキ)の定番人気

鳳梨酥(fèng lí sū)はパイナップルジャムを包んだ四角いケーキで、台湾を代表するお菓子です。

甘酸っぱい味わいが特徴で、お土産や贈答用としても定番です。

近年はマンゴーやリンゴなど、フルーツを使ったバリエーションも増え、味の選択肢が豊富になっています。

鳳梨酥については、以下の記事も参考にしてください。

台湾の定番のお土産パイナップルケーキは2種類ある?鳳梨酥と土鳳梨酥の違い

月餅(yuè bǐng / ムーンケーキ)の種類と楽しみ方

月餅(yuè bǐng)は中秋節の象徴的なお菓子です。

丸い形は「満月」を象徴しており、家族円満、調和、繁栄を表すおめでたいお菓子です。

台湾月餅には、台湾式「蛋黃酥」と広東式「廣式月餅」の2種類があります。

家豪
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蛋黃酥も月餅の1種だったんだ!

台湾では蛋黃酥のほうがメジャーですが、月餅もあります。

中身はあんこ蓮の実、ナツメ、杏仁、クルミなど種類が豊富です。

台湾の中秋節ならではの楽しみ方

台湾の中秋節では、お菓子だけでなく家族や友人との交流、地域の文化体験も楽しめます。

ここでは、台湾の中秋節ならではの楽しみ方を紹介します。

家族や友人とBBQを楽しむ習慣

台湾の中秋節では、屋外でのバーベキュー(烤肉kǎo ròu)が定番です。

1970年代以降にバーベキュー文化が広まり、今ではすっかり中秋節の定番となりました。

家族や友人を集め、肉や海鮮、野菜を焼きながら月を眺めるのが一般的です。

街中では、自宅前やマンションの駐車場、河川敷などで炭火を囲む光景があちこちで見られ、町全体が香ばしい煙に包まれるほどです。

筆者は台湾の友達と焼肉を食べに行きました。

しょーくん
しょーくん

正直、「月より肉」だよ

柚子(文旦)を食べる習慣

台湾の中秋節では、バーベキューと並んで欠かせないのが「柚子(文旦)」を食べる習慣です。

文旦は中国語では「柚子」と呼ばれているので、「これが柚子!?」と戸惑いました。

文旦は大きな柑橘類で、ほどよい甘さと爽やかな香りが特徴です。

中秋節の時期になると市場やスーパーに山積みされ、贈答用としても人気です。

中国語で「柚子(yòu zi)」は「佑子(子どもを守る)」と同じ発音であることから、「家族を守り、子孫繁栄につながる果物」と考えられてきました。

また、「柚子」と「有子(子どもに恵まれる)」の発音が似ていることから、子どもが生まれることを願う意味合いも込められています。

そのため、中秋節に家族で文旦を食べることは、健康や幸福を願うことでもあります。

家豪
家豪

むいた文旦の皮を子どもが帽子のようにかぶって遊ぶのも定番だよ!

月見をする伝統的な過ごし方

台湾では「賞月(shǎng yuè)」として月を眺める習慣が残っています。

屋外の公園や海岸、湖などでお菓子や果物を食べ、ゆったりとした時間を過ごすのが一般的です。

食べて遊んで満月を楽しむ台湾の中秋節

以上、台湾の中秋節や2025年の中秋節はいつなのか、中秋節の過ごし方について詳しく紹介しました。

家豪
家豪

台湾の中秋節は、日本の十五夜みたいに家族や友人と満月を眺めながら過ごす日なんだね♪

しょーくん
しょーくん

蛋黃酥やバーベキュー、柚子など台湾ならではの楽しみ方も、体験してみよう!

食べて遊んで満月を楽しむ台湾の中秋節まとめ
  • 台湾の中秋節は家族や友人と集まって満月を眺めながら過ごす日
  • 2025年の中秋節は10月6日
  • 屋外でのBBQや柚子、伝統菓子(蛋黃酥・鳳梨酥・月餅など)を楽しむ習慣がある
  • 各地のイベントで賑わい、台湾の文化を体験できる

旅行やワーホリで台湾に滞在するなら、この機会に中秋節を現地で体験して、月と美味しい食べ物を思い切り楽しんでみましょう

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