みなさんはどのように中国語を勉強していますか。
今回はHSK5級で6割以上の点数をどのように勉強したらとれるかについて、実際の経験をもとにご紹介します。
HSKなど中国語の試験を予定している方必見です。
HSK対策おすすめの参考書
私が使用した参考書を2つを紹介します。
まず、単語を覚えるのに使った参考書は、「HSK基本語彙5級6級」です。
この参考書は、大学で中国語の中国人先生に勧められました。
使い勝手が良く、四字熟語も掲載されており、中国語検定2級の四字熟語対策にもなります。
また、HSK5級の単語だけでなく6級の単語も掲載されています。
単語だけでなく例文も載っていて、最後には日本語索引もあります。
ただ、分厚く持ち運びには不便で、お値段も安くはないのが欠点です。
私はこれを毎日欠かさず2ページ(およそ20単語)分を暗記していました。
昨日の分をすべて完璧に覚えていなくても、次に進み、繰り返し繰り返し覚えました。
人間は忘れる生き物なので、毎日同じ量を欠かさずこなし、繰り返すことが重要です。
また、1つの単語帳をその中の単語全部覚えきるまで使い続けることが理想だと思います。
残念ながら、私の場合、1日に覚える単語が少なかった、もしくは勉強にかける期間が短かったので、1周終えるのに時間がかかりすぎて、単語を覚えきれないまま試験当日を迎えてしまいました。
1日40単語くらい覚えたほうがいいかもしれませんね。
次に、本番直前に使った参考書は「中国語検定HSK公式過去問集5級CD付き」です。
やはり、過去問を攻略することは合格への近道です。
そのため、試験2週間前はひたすら過去問を本番のように時間設定して解きました。
あと、私は使用しませんでしたが、これにプラスして「中国語検定HSK公認長文テキスト5級(データCD付)」も使用するといいのではないかと思います。
この参考書は、長文問題(長文読解と長文リスニング)に特化したものなので、長文と重点的に勉強したい方には良いと思います。
中国語の学習アプリはあるの?
次に中国語学習アプリを紹介します。
私が使っていたアプリは、「Super Test(旧HSKOnline)」です。
HSK中国語能力試験に最適 — SuperTest
Shanghai Yuxuan Information Technology Co. , Ltd無料posted withアプリーチ
このアプリは、HSK1〜6級に対応しているため、HSK1,2級を受けようとしている初心者から、HSK5,6級を受けようとしている上級者まで使用できます。
無料で使える範囲も広く、私はこのアプリの無料でできる分だけ毎日繰り返して勉強していました。
お金を払えば、さらに質の良い学習が得られますが、私は無料の範囲で十分でした。
スマホのアプリなので手軽で、隙間時間に勉強できます。
単語の勉強もでき、各単語の例文も記載されています。
アプリの音声オンにすれば単語の正しい発音も聞けるので、とても覚えやすいです。
このアプリの最も優れた特徴は、過去問題と模擬試験が非常に多いことです。
リスニング対策としても有能で、手軽であるため、特に私はリスニングの特訓に使用していました。
各級ごとに過去問題は10回分、模擬試験は15回分も収録されています。
過去問と模擬試験は、各1回分ずつ無料で利用可能、更に各2回分はSNSでシェアすることによって無料で利用可能になるサービスもあります。
間違えた問題はアプリが自動でまとめてくれるので、後日間違えた問題を確認し、もう一度チャレンジすることもできて非常に便利ですよ。
また、単語学習に特化した「中国語検定HSK公認単語トレーニング」アプリもあります。
中国語検定HSK公認単語トレーニング リスニング対策に有効!
SPRIX無料posted withアプリーチ
このアプリはややこしい名前ですが、中国語検定ではなくHSKのアプリです。
HSKは各級ごとに目安となる単語量が決まっており、この公式アプリで学習をすれば効率的に単語学習ができます。
各級の単語は無料で50単語のみ学習可能ですが、それ以上の単語を学習する場合、下記料金の課金が必要です。
- 1級:480円
- 2級:480円
- 3級:650円
- 4級:800円
- 5級:1,000円
- 6級:1,100円
「Super Test(旧HSKOnline)」に比べて無料で学習できる範囲が限られていることが欠点です。
しかし、全ての単語に対して例文と音声が付いており、効率的に単語を覚えることができます。
HSKとは
HSKとは、中国政府認定の中国語能力試験で、日本の文部科学省に相当する中国政府教育部の直属機関が主催しています。
正式名称は「汉语水平考试(Hanyu Shuiping Kaoshi)」で、ピンインの頭文字を取ってHSKと呼ばれています。
118の国と地域で実施されており、世界で通用する中国語資格と言えます。
またHSKには2種類の試験があり、「筆記」と「口試」に分かれ、それぞれ別の試験として実施されます。
- 「筆記」リスニング力とリーディング力、ライティング力を測る試験。一般的にHSKと言えばこちらを指す。
- 「口試」リスニング力とスピーキング力を測る試験。通称「HSKK(汉语水平口试考试/Hanyu Shuiping Koushi Kaoshi)」。
ただし、1・2級にはライティング問題はありません。
また5級と6級は合格/不合格の判定がなく、TOEICのようにスコアで成績が表されます。
次にHSK5級のレベルについて説明します。
公式サイトには「中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる。」と書かれています。
週2~4回程度の授業を2年間以上受けた程度で、2,500語程度の常用単語を習得していることが合格の目安とされいます。
HSK5級までが中級者レベルで、ビジネスレベルを目指すなら次の6級がスタートラインになります。
HSK5級から成績はスコアで表されますが、6割を超えるスコアで5級の能力があると判定されます。
そのため、HSK5級と6級の筆記試験では、300満点中6割にあたる180点以上を取れば、その級の能力を有している=合格レベルである、ということですね。
また、中国語検定2級に相当すると言われますが、比較すると中国語検定2級のほうが難しいと個人的には思います。
私は中国語検定2級を何回も落ちましたが、HSK5級はあっさり受かりました。
中級者で中国語検定2級でくすぶっている方は一度HSK5級を受けてみるのも良いのではないでしょうか。
HSKを受験するメリット
HSKを受けることには様々なメリットがありますが、ここでは3つ紹介します。
- キャリアアップに繋がる
- 中国に留学することができる
- 現状の自分の中国語レベルがわかる
キャリアアップに繋がる
HSKの取得は、キャリアアップに繋がります。
それは、経済大国・中国とのビジネスチャンスは年々増加しており、様々な業界の企業が中国語を話せる人材を求めているからです。
特に、中国企業との取引を持つ商社やIT企業、訪日客の接客をするホテル、航空業界など、多方面で中国語のスキルは求められています。
現に多くの日系企業が中国に進出しており、このような企業は中国語を話せる人材を積極的に求めています。
HSKで高得点を取得すれば、就職活動や転職活動の際の強みになるでしょう。
中国に留学することができる
HSK取得は、中国に留学するのに大いに役立ちます。
なぜなら、中国の大学への留学条件として、HSK取得が設定されていることが一般的であるためです。
求められるレベルは、留学先の大学によって変わりますが、HSK4級または5級以上を求めることが多いようです。
もし、中国への留学を考えれいるのなら、HSKを受験することを強くお勧めします。
現状の自分の中国語レベルがわかる
HSKを受けることで今の自分の中国語レベルが具体的な数値でわかります。
1級~6級の6段階があり、各級をクリアするたびに、自分の成長を実感することができます。
また全体のレベルを測ることもできますが、それだけでなくリスニング・リーディング・ライティングのそれぞれの結果が、100点の計300点満点のスコアで評価されるため、各パートの実力もわかります。
(※1・2級にはライティングのパートはありません。)
具体的な目標を立てやすいので、今後の学習に活かすことができるでしょう。
まとめ
以上、HSK5級合格するためのおすすめの参考書や勉強方法について紹介しました。
私個人の勉強法なので、みなさんにとっても使える方法かはわかりませんが、少しでも参考になれば幸いです
HSKは世界で通用する資格であり、自分の実力を知ることができる試験なので、ぜひ挑戦してみましょう。
大学卒業後、台湾の台中で1年間のワーホリを経験。
語学を勉強するのが好きで、大学時代に中国語を副専攻で勉強しながら、ラテン語の授業を受けたり、韓国語を独学したりした。
また、イタリア語をオンラインで学習中。
語学学習の楽しさやさまざまな国の文化を発信。
コメント