イタリア語の移動動詞「andare」と「venire」。

日本語の「行く」「来る」と似ていて、使い分けがよくわかんないんだよね~

「vengo da te」や「vengo con te」のときは、
「行く」と訳すけど「venire」を使うよ
この記事では、「andare」と「venire」の決定的な違いと、具体的な活用法から日本人が陥りやすい誤解まで徹底解説します。
例文とシチュエーション別の解説を通して、複雑に感じる移動動詞の使い分けを、今日で完全にマスターしましょう。
「venire」を使うのはいつ?

「venire」を使うのは、「vengo da te」と「vengo con te」のときです。
つまり、「あなたのところへ行く」と「あなたと行く」というときに「venire」を使います。
「te」の部分は、あなたたち「voi」に置き換わることもあります。
「vengo da te」のとき
「te(あなた)」「voi(あなたたち)」のときは、「venire」を使います。
「vengo da te」は「あなたのところへ行く」という意味です。
このとき、日本語では「行く」と訳しますが、「andare」を使いません。
一般的には、「姉(妹)のところへ行く」は「vado da mia sorella」で、「マルコのところへ行く」は「vado da Marco」です。
そのため、基本的には「andare」を使いますが、「あなた」または「あなたたち」のときだけ、「venire」を使います。
「vengo con te」のとき
「te(あなた)」「voi(あなたたち)」のときは、「venire」を使います。
「vengo con te」は、「あなたと一緒に行く」という意味です。
このときも、「vengo da te」と同じく、「andare」は使いません。
基本的には、「vado con mia sorella(姉/妹と行く)」「vado con Marco(マルコと行く)」のように、「andare」を使います。
つまり、「あなた」または「あなたたち」のときだけ「venire」を使うのです。
イタリア語の移動動詞「andare」「venire」の基礎知識

日本語の「行く」「来る」に相当する「andare」と「venire」は、使い分けが日本人にとって混同しやすいポイントでもあります。
ここでは、それぞれの動詞が持つ基本的な意味と、直説法現在形の活用について、丁寧に解説していきます。

2つの動詞の意味と活用をしっかり押さえよう!
「andare」の意味と基本的な活用
動詞「andare」は、基本的に「行く」という意味を持つ動詞です。
話者のいる場所から別の場所へ移動する際や、目的地に向かう行為を表すときに使われます。
「andare」はイタリア語の不規則動詞の1つで、活用形は元の形から大きく変化します。
日常会話で頻繁に登場するため、活用形をしっかり覚えることが重要です。
| 人称 | 活用形 | 意味(例) |
|---|---|---|
| io (私) | vado | 私は行く |
| tu (あなた) | vai | あなたは行く |
| lui/lei (彼/彼女) | va | 彼/彼女は行く |
| noi (私たち) | andiamo | 私たちは行く |
| voi (あなたたち) | andate | あなたたちは行く |
| loro (彼ら/彼女ら) | vanno | 彼ら/彼女らは行く |
【例文】
- Vado a Roma. (私はローマへ行きます。)
- Vai al supermercato? (君はスーパーマーケットへ行くの?)
- Andiamo al cinema stasera. (私たちは今夜、映画館へ行きます。)
「venire」の意味と基本的な活用
動詞「venire」は、基本的に「来る」という意味を持つ動詞です。
話者のいる場所や、話者が意識している場所へ向かう移動を表します。
「venire」はイタリア語の不規則動詞の1つで、活用形は形が大きく変化します。
「andare」と同様に日常会話で頻繁に使われるため、活用はしっかり覚えておきましょう。
| 人称 | 活用形 | 意味(例) |
|---|---|---|
| io (私) | vengo | 私は来る |
| tu (あなた) | vieni | あなたは来る |
| lui/lei (彼/彼女) | viene | 彼/彼女は来る |
| noi (私たち) | veniamo | 私たちは来る |
| voi (あなたたち) | venite | あなたたちは来る |
| loro (彼ら/彼女ら) | vengono | 彼ら/彼女らは来る |
例文:
- Vieni alla festa? (君はパーティーに来る?)
- Vengono a trovarci domani. (彼らは明日、私たちを訪ねに来ます。)
- Quando vieni a casa mia? (いつ私の家に来るの?)
具体的なシチュエーションで学ぶ「andare」「venire」の使い分け

「andare」と「venire」の実際の会話でどのように使い分けるのかを具体的なシチュエーションを通して見ていきましょう。
ここでは、動詞の選択を詳しく解説します。
自宅から駅へ行く場合
自宅から駅へ行く場面では、基本的に「andare」を使います。
この場合、話者は「駅」という目的地へ向かう側だからです。
「あなたのもとへ来る」わけではないため、「venire」は使いません。
単純に「自分がどこへ行くか」を表す移動なので、「andare」が自然です。
| 状況 | 日本語表現 | イタリア語表現 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 駅へ一人で向かう | 私は駅に行きます。 | Vado alla stazione. | 自分が目的地へ行くので「andare」 |
| 交通手段を使って駅へ向かう | 電車で駅に行きます。 | Vado alla stazione in treno. | 移動手段が変わっても動詞は同じ |
| 誰かと一緒に駅へ向かう | 彼と一緒に駅に行きます。 | Vado alla stazione con lui. | 「一緒に」でも目的地基準なので「andare」 |

自宅から駅へ向かう場合は、相手のもとへ来る動きではないため、「venire」ではなく「andare」を使うよ
友人の家へ来る場合
友人の家に向かう場面では、「venire」が使われることが多くなります。
移動の基準が「相手のいる場所」になるためです。
自分がどこへ行くかではなく、「相手の家へ行く」「相手のもとへ来る」という感覚が強いときに、「venire」が自然に選ばれます。
| 状況 | 日本語表現 | イタリア語表現 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 友人が自宅に招く | 私の家に来る? | Vieni a casa mia? | 話者(私)のいる場所へ来るかを尋ねている |
| 友人が自宅へ向かっている | 今、あなたの家に行くよ。 | Adesso vengo a casa tua. | 相手の場所へ向かうので「venire」 |
| 第三者が自宅へ来る | 彼女が今夜、私の家に来ます。 | Lei viene a casa mia stasera. | 話者(私)のいる場所へ来る動き |

友人(あなた)の家へ向かう場合は、「andare」ではなく「venire」を使うよ
パーティーへ行く・来る場合
パーティーのようなイベントでは、「どこを基準に話しているか」という視点が重要になります。
会場を単なる目的地として捉えるなら「andare」を使います。
一方で、話者や聞き手がすでに会場にいる場合は、「venire」が自然です。
| 視点 | 日本語表現 | イタリア語表現 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 自分が参加する | 私はパーティーに行きます。 | Vado alla festa. | 会場を目的地として移動 |
| 招待する側 | パーティーに来ない? | Non vieni alla festa? | 話者のいる会場へ来る意識 |
| 主催者の視点 | 彼らはパーティーに来ますか? | Vengono alla festa? | 会場で参加者を待つ視点 |
| 第三者を客観的に説明 | 彼女はパーティーに行きました。 | Lei è andata alla festa. | 会場を目的地として描写 |
| 会場にいる話者の視点 | 彼女がパーティーに来たよ。 | Lei è venuta alla festa. | 自分のいる場所へ到着 |

基本的には日本語の行くが「andare」、来るが「venire」だよ
日本人が陥りやすい「andare」「venire」の誤解を解消

「andare」と「venire」は、単純に「行く」「来る」と訳すだけでは判断できません。
日本語の感覚のまま動詞を選んでしまうと、不自然な表現になることがよくあります。
ここでは、日本人が特に混乱しやすいポイントを整理しながら、「andare」と「venire」の誤解を解消していきます。
日本語の「行く」「来る」との落とし穴
日本語の「行く」「来る」は、基本的に話者自身の位置を基準に使われます。
一方でイタリア語の「andare」「venire」は、「誰のもとへ向かう移動か」が判断基準です。
例えば、友人に「今からそっちに行くね」というとき、日本語では「行く」を使います。
しかし、イタリア語では相手のもとへ向かう意識があるため「venire」を使い、「vengo da te」と表現します。
逆に、あなたが主催するパーティーに相手を誘う場面で、日本語では「来てね」といいます。
けれど、イタリア語では相手の行動は会場へ向かう移動になるため、イタリア語では「andare」を使うのが自然です。
基本的には、「あなたのところへ行く」ときと、「あなたと一緒に行く」ときに「venire」を使うと覚えましょう。
よくある間違いと正しい表現
ここでは、日本人が「andare」と「venire」を使い分ける際に陥りやすい具体的な誤解と、正しい表現を例文とともに解説します。
これらの例を通じて、「andare」と「venire」をより深く理解しましょう。
| 状況 | 誤りやすい表現 | 正しい表現 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 友人の家へ向かう | Vado a casa tua. | Vengo a casa tua. | 相手のいる場所へ向かうので「venire」。 |
| 待ち合わせ場所へ合流 | Vado lì. | Vengo lì. | 相手の場所を基準にすると「venire」。 |
| 自分のパーティーに誘う | Vieni alla mia festa. | Vai alla mia festa. | 相手の行動は「行く」なので「andare」。 |
| 「こっちに来て」と言う | Vai qui. | Vieni qui. | 話者のいる場所へ来るので「venire」。 |
上記のように、まずは「相手の場所へ向かうか。」「話者の場所へ向かうか。」を意識すると迷いにくくなります。
その感覚がつかめると、「vengo da te」「vengo con te」が自然に使えるようになります。
「andare」と「venire」の使い分けは「あなた」基準で考える
以上、「andare」と「venire」の決定的な違いと、具体的な活用法から日本人が陥りやすい誤解まで徹底解説しました。

あなたのところへ行くときは、「venire」を使うんだね!

「行く」は基本的に「andare」だけど、あなただけは特別だから「venire」だと覚えよう♪
- 「andare」と「venire」は、日本語の「行く」「来る」と同じ感覚では使えない
- 判断の基準は、話者ではなく「話相手のもとへ向かう移動か」で決まる
- あなたのところへ行くときは、「venire」を使う
- 「vengo da te」「vengo con te」の形で覚えれば良い
- 目的地として場所へ向かう移動では、「andare」を使う
迷ったときは、日本語に引きずられず「あなたのもとへ行くかどうか」を基準に考えると、「andare」と「venire」の使い分けが自然になるでしょう。
大学卒業後、台湾の台中で1年間のワーホリを経験。
語学を勉強するのが好きで、大学時代に中国語を副専攻で勉強しながら、ラテン語の授業を受けたり、韓国語を独学で勉強したりした。
また、イタリア語をオンラインで学習中。
語学学習の楽しさやさまざまな国の文化を発信。

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