「sono al verde」は「お金がない」という意味のイタリア語の慣用句です。

お金のイタリア語って”soldi”じゃなかったっけ?

イタリア語には色を使った面白い慣用句があるんだよ
この記事では、「sono al verde」というユニークな表現の意味から、日常会話で役立つ具体的な使い方まで解説します。
さらに、なぜ「緑」が金欠を意味するのかや、「緑」以外の色を使った面白いイタリア語の慣用句も紹介します。
「sono al verde」はどういう意味?
イタリア語の「sono al verde」は、「お金がない」「無一文である」「金欠である」という意味です。
直訳すると「私は緑の中にいる」です。
「sono al verde」は経済的に困窮している状態や、所持金がほとんどない状況を指す際に用いられる口語的なフレーズです。
給料日前でお金が底をつきそうな時や、たくさん買い物をしてしまって手持ちのお金がなくなった時などに、使えます。

日常会話で頻繁に登場するイタリア語の慣用句の1つで、カジュアルなニュアンスを持っているよ
例えば、友人との会話で「今月はもうお金がないんだ」と伝えたい場合に、「Sono al verde!」と表現できます。
「sono al verde」の構成
「sono al verde」は、以下の要素から成り立っています。
| イタリア語 | 品詞 | 直訳 |
|---|---|---|
| sono | 動詞(essere) | 私は~である |
| al | 前置詞(a)+定冠詞(il) | ~に(男性単数形) |
| verde | 名詞・形容詞 | 緑、緑色 |
上記のように、「sono al verde」は単語一つ一つの意味を組み合わせても「金欠」という意味にはなりません。
慣用句として特定の意味を持つ典型的な例といえるでしょう。
また、原形は「essere al verde」です。
主語を彼や彼女に変える場合は「è al verde」になり、私たちに変える場合は「siamo al verde」になります。
「sono al verde」の具体的な使い方と例文
友人との会話や家族とのやり取り、自分自身の経済状況を説明する際など、日常のさまざまな場面で耳にすることがあります。
具体的な使い方と例文を紹介します。
日常会話での「sono al verde」の使い方
主に給料日前や月末など、出費がかさんで手持ちのお金が少なくなった状況で頻繁に用いられます。
友人から食事や遊びに誘われた際に、「ごめん、今は金欠なんだ(Sono al verde)」と断るようなシチュエーションが典型的な使い方です。
また、「今月は出費が多くて、すっかり金欠だよ」といいたいときにも使えます。
「sono al verde」は、深刻な貧困を表すというよりは、一時的な金欠状態に使われることが多いのが特徴です。
そのため、比較的カジュアルな会話で用いられ、相手に深刻な心配をかけることなく、表現できます。

イタリアでは、慣用句を交えた日常会話も多いよ
「sono al verde」の例文
以下に、「sono al verde」の具体的な使い方を理解するための例文を5つ紹介します。
| イタリア語の例文 | 日本語訳 |
|---|---|
| Mi dispiace, non posso venire stasera. Sono al verde. | ごめん、今夜は行けないんだ。金欠なんだ。 |
| Non posso comprare quel vestito, sono al verde questo mese. | あの服は買えないな、今月は金欠なんだ。 |
| Devo risparmiare, sono al verde fino a fine mese. | 節約しなきゃ。月末まで金欠なんだ。 |
| Dopo aver pagato l’affitto, sono sempre al verde. | 家賃を払った後は、いつも金欠だよ。 |
| Ho speso troppo in vacanza, ora sono completamente al verde. | 休暇中に使いすぎたから、今は無一文だ。 |
上記の例文を通して、どのような状況でこの表現が適切であるかを把握しましょう。
なぜ「緑」が金欠を表すのか
「sono al verde」という表現がなぜ「お金がない」という意味になるのか、語源にはいくつかの説があります。
明確な定説はありませんが、ここでは有力とされる説を3つ紹介します。
小銭入れの裏地説
有名な説の1つに、昔の小銭入れの裏地が緑色だった説があります。
紙幣がなく、コインのみがお金だったころ、人々は巾着のような皮の小袋にお金を入れていました。
その小袋の内側には緑色の裏地が張ってあって、お金が減ってくるとその緑色の裏地が見え始めます。
そのため、お金がないや一文無しという意味で、「sono al verde」と表現したといわれています。
ろうそくの燃え残り説
ほかにも、「ろうそくの燃え残り」に由来するというものがあります。
昔のろうそくの下部が緑色に塗られていました。
ろうそくが燃え尽きて緑色の部分が見えるようになると、「もう終わり」「残りが少ない」という状態を示していました。
そこから、財産やお金が底をつき、残り少ない状態になぞらえたと考えられています。
破産者を表すベレー帽説
また、破産者を表す緑色のベレー帽が由来という説があります。
中世のイタリアでは、公衆の嘲笑の印として破産者に緑色のベレー帽をかぶらせる習慣がありました。
そのため、緑色は「お金がない」ことを表現する色になりました。
ほかの色を使ったイタリア語の慣用句
イタリア語には、「sono al verde」のように、色を使った豊かな慣用句が数多くあります。
ここでは、日常生活でよく使われる、さまざまな色にまつわる表現を紹介します。
それぞれの色が持つ文化的な意味合いも感じながら、イタリア語の表現の幅を広げてみましょう。
赤(rosso)にまつわる慣用句
イタリアにおいて赤は、情熱や愛国心、幸運、ワインを象徴する色です。
金銭的な状況や感情の高ぶりを表す際にも使われます。
| イタリア語 | 直訳 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| avere il conto in rosso | 銀行口座が赤い | お金がない |
| vedere rosso | 赤を見る | かっとなる |
| diventare rosso come un peperone | ピーマンのように赤くなる | 恥ずかしさで顔を真っ赤にする |

「ピーマンのように赤くなる」って表現面白いね
白(bianco)にまつわる慣用句
白は、純粋や清潔、無垢、始まり、神聖さを象徴する色です。
一方で、慣用表現では「空白の状態」や「何も決まっていない状態」を表すこともあります。
| イタリア語 | 直訳 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| passare una notte in bianco | 白い夜を過ごす | 徹夜する 一睡もせずに夜を明かす |
| in bianco | 白の中で | 白紙 データなし 空白の状態 |
| di punto in bianco | 点から白へ | 前触れなく 突然に いきなり |

「in bianco」は日本語の白紙に似て、白で空白の状態を表すんだね
黒(nero)にまつわる慣用句
黒は、悲しみや不吉、暗闇といったネガティブな感情や状況、隠された側面を表すことが多い色です。
| イタリア語 | 直訳 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| avere un giorno nero | 黒い一日を持つ | 陰鬱な日を過ごす |
| essere d’umore nero | 黒い気分である | 機嫌が悪い 不機嫌である |
| in nero →lavorare in nero | 黒の中で 黒で働く | 違法の →不法労働をする |
青(blu)にまつわる慣用句
青は、空や海の色であり、平和や静けさを象徴します。
しかし、イタリア語では特定の慣用句で使われることは比較的少ないです。
| イタリア語 | 直訳 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| sangue blu | 青い血 | 貴族の血筋 |
| avere una fifa blu | 青い恐怖を持つ | 震えあがる |
| principe azzurro | 青色の王子 | 夢の王子様=理想の夫 |

貴族の肌が白く、血管が青く透けて見えたことに由来するとスペイン語の「sangre azul」と同じ起源を持つと言われているよ
「azzurro」も「blu」も青色ですが、「azzurro」のほうが明るい青色、つまり水色に近いです。
黄(giallo)にまつわる慣用句
黄色は、太陽の光やミモザ、喜びを連想させまる一方で、警告や注意を促す色としても使われることがあります。
また、イタリア語ではミステリーやサスペンスのジャンルを指す際によく使われる、特徴的な色です。
| イタリア語 | 直訳 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| libro giallo | 黄色い本 | ミステリー小説 |

1929年、モンダドーリという出版社から発行された「IL Giallo Mondadori」というミステリ・シリーズの表紙が黄色だったことに由来するよ
「sono al verde」の意味と使い方まとめ
以上、「sono al verde」というユニークな表現の意味から、日常会話で役立つ具体的な使い方まで解説しました。

イタリア語には色を使った面白い慣用句がたくさんあるんだね!

慣用句を使いこなせるようになると、一気に語学力が上昇するよ♪
- 「sono al verde」は「金欠である」「一文無しだ」を意味するイタリア語の慣用句
- 理由は諸説あるが、小銭入れの裏地やろうそくの燃え残り説、破産者を表すベレー帽説などがある
- 赤や白、黒などほかの色を使ったイタリア語の慣用句もある
紹介した表現は日常会話色頻繁に使われるため、例文を通じて使い方をマスターすることで、より自然なイタリア語表現が身につきます。
色の表現を通じて、イタリア語の奥深さや文化を楽しんでみましょう。
大学卒業後、台湾の台中で1年間のワーホリを経験。
語学を勉強するのが好きで、大学時代に中国語を副専攻で勉強しながら、ラテン語の授業を受けたり、韓国語を独学で勉強したりした。
また、イタリア語をオンラインで学習中。
語学学習の楽しさやさまざまな国の文化を発信。

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