台湾の生活で「蚊に刺されてかゆすぎる…」そんな経験ありませんか?

台湾の蚊って、日本のとどう違うの?

実は普通の蚊じゃなくて「小黑蚊」っていう別の虫なんだよ!
この記事では、台湾で注意すべき「小黑蚊(xiǎo hēi wén)」の正体や刺されたときの症状、対処法、予防策などを詳しく紹介します。
筆者自身の体験をもとに、小黑蚊の恐ろしさとその対策をまとめているので、これから台湾に行く方や、すでにかゆみに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
小黑蚊(xiǎo hēi wén)とは?

台湾で「小黑蚊(xiǎo hēi wén)」と呼ばれるこの虫は、実は蚊ではありません。
正式名称は「台湾鋏蠓」と呼ばれ、サシチョウバエ科に属する体長1〜2mmほどの非常に小さな吸血性の昆虫です。

蚊じゃなかったの!?日本にいる虫で例えると?

日本でいう「ヌカカ」に近い存在で、湿度の高い地域に多く生息しているよ
見た目は黒く小さく、飛ぶ音もなく、刺されたことにすぐ気づかないのが特徴です。
台北市内の公園や山間部、緑地の多い地域などに多く見られ、特に春から秋にかけてその被害が増えます。
小黑蚊に刺されるとどうなる?

小黑蚊に刺されると、蚊とは比べものにならないほどの、地獄のようなかゆみに襲われるのが最大の特徴です。
かゆみは一時的ではなく、何日もじわじわと続くため非常につらいものがあります。
特に刺されて数時間後から強くなり、夜も眠れないほどかゆくなる人もいます。
台湾在住者や旅行者の中には、「今までで一番かゆい虫刺されだった」と語る人も多いです。

夜も眠れないかゆみが何日も続くの?

個人差はあるけど、日本の蚊とはレベルが違う不快感があるといっても過言ではないよ
かゆみのピークが長く、さらに色素沈着や傷跡として長く残るケースもあるため、刺されないようにする予防が大切です。
小黑蚊に刺されたときの症状
刺された直後はほとんど自覚症状がなく、「気づいたら赤く腫れていた」というケースが多くあります。
しかし、数時間後から徐々にかゆみが強くなり、患部が赤く大きく腫れ上がるのが一般的です。
- 強烈なかゆみ:蚊よりも長引き、数日~1週間ほど続くこともあります。かゆみによって夜眠れなくなる人も珍しくありません。
- 水ぶくれや湿疹:体質によっては、水泡ができたり、掻き壊してジュクジュクになるケースもあります。
- 色素沈着や傷跡:かゆみに耐えきれず掻いてしまうと、跡が残ったり、色素沈着や炎症後の黒ずみが何ヶ月も残ることがあります。
- 二次感染のリスク:掻き壊した部分から細菌が入り、「とびひ」や化膿を起こすことも。とくに子どもやアトピー体質の方は注意が必要です。

小黑蚊に刺されて赤く腫れることを「紅豆冰」というよ
私自身、小黑蚊に刺された跡が半年ほど残った経験があり、市販薬が効かないほどの強い症状に驚きました。
また、蚊と違って音がせず非常に小さいため、刺されたことに気づきにくいのも厄介な点です。
知らないうちに何ヶ所も刺されていた、ということもよくあります。
小黑蚊の刺されたときの対処法
刺されたら、まず冷やすことでかゆみを一時的に和らげることができます。
その後、抗ヒスタミン系のかゆみ止めやステロイド系の外用薬を使用しましょう。
外用薬を持っていない場合は、ドラッグストアで「白花油」を購入して塗るとかゆみがましになります。
「白花油」はハッカのようなスースーする液体で、風に当たるとひんやりします。
私はずっと蚊だと思っていたので、虫刺されの薬を塗っていましたが、全然効きませんでした。
症状がひどい場合やアレルギー反応が疑われる場合は、皮膚科の受診をおすすめします。
台湾に仕事など長期滞在していて健康保険証を持っている場合、安価で診察・薬の処方を受けられます。
小黑蚊の活動時期と時間帯

小黑蚊は、台湾では春から秋にかけて特に活発に活動します。
特に4月〜10月ごろは湿度と気温が高く、繁殖が盛んになるため被害が増加します。
台風の前後や雨上がりなど、地面が湿っている環境では特に注意が必要です。
活動時間は朝と夕方がピークで、一般的な蚊と違い、夜間よりも日中に刺されるリスクが高いのが特徴です。
風通しが悪く、草むらや水辺の近くに長時間いると、気づかないうちに刺されていることもあります。
公園や山道など自然が多い場所では、時間帯と場所の両面で注意することが大切です。
台湾現地での虫除け対策

台湾では、薬局やコンビニ・ドラッグストアでさまざまな虫除けグッズが手に入ります。
代表的な購入場所としては「康是美(COSMED)」「屈臣氏(Watsons)」「寶雅(POYA)」などがあり、虫除けスプレーやパッチ、かゆみ止め薬まで幅広く取り扱っています。
以下は台湾で手に入る虫除けグッズです。
虫除けグッズ | 商品説明 |
---|---|
蚊帳や衣類用防虫スプレー | 山間部・自然公園での活動時に、寝具や衣服に使えるスプレーや蚊帳の利用が有効 |
ディート(DEET)配合の虫除けスプレー | 強力な虫除け効果があり、草むらや山間部など虫が多い場所でも高い効果を発揮 ただし、刺激が強めなので肌の弱い人や小さな子どもには使用を控えるのが無難 |
イカリジン配合の虫除け | 敏感肌や子どもにも使いやすく、安全性が高いのが特徴 効果時間はやや短いですが、日常的な外出には十分 |
虫除けパッチやブレスレット | 香り成分(シトロネラなど)で虫を遠ざける補助的なアイテム スプレーを使いたくない人や、小さな子どもに便利ですが、単体での効果は弱めなので併用がおすすめ |
蚊取り線香や電気蚊取り器 | 室内での虫対策に効果的 特にホテルやアパートに滞在中、夜間の小黑蚊対策として活躍 |
天然由来の防蚊効果を持つ虫除け | 敏感肌や子どもにも使いやすく、安全性が高いのが特徴 ただし、効果時間は短く、効果もあまり期待できない |
自身の肌や活用する場所によって、使い分けるのがおすすめです。
私は日本から持って行った蚊取り線香を家で焚いてました。
煙たくなりますが、虫を見ることが少なく快適に過ごせました。
単体では効果を期待できないものは複数組み合わせて使用すると、虫除け効果を発揮します。
天然由来の防蚊効果を持つ虫除けを単体で使っていましたが、効果はあまりありませんでした。
刺されないための服装と行動の工夫

小黑蚊の被害を防ぐには、露出を控える服装が基本です。
- 長袖・長ズボンを着用(特に草むらなどに入る際)
- 足元はサンダルよりも靴+靴下でカバー
- 明るい色の服を選ぶ(黒や紺は虫が寄りやすい)
- 座るときはレジャーシートを使用する
また、朝夕の時間帯や湿度の高い場所は避け、緑地帯では立ち止まらずに移動することも効果的です。
とはいえ、暑いため多くの台湾人でさえ半袖短パン・サンダルなので、長袖長ズボンを着用するのは、難しいと感じます。
虫除け対策をして、公園などの緑にあまり近づかないという対策が現実的でしょう。
子どもや敏感肌の人への注意点

小さな子どもや敏感肌の人は、小黑蚊に刺されたときの症状が大人よりも重く出やすいため、特に注意が必要です。
刺された患部が大きく赤く腫れたり、水ぶくれになったりすることもあり、かゆみで眠れない・掻き壊してとびひになるといった二次的なトラブルも起こりやすくなります。
特に乳幼児の場合、自分でかゆみを訴えられないため、保護者が肌の変化に気づくことが大切です。
以下のような対策をとりましょう。
- 刺されたらすぐに冷やしてかゆみを抑える
氷や保冷剤をタオルで包んで軽く当て、炎症を和らげます。 - 抗炎症薬(ステロイド外用薬など)を早めに塗布する
症状がひどくなる前に対処することで、悪化を防げます。台湾の薬局でも購入可能ですが、不安がある場合は皮膚科の受診をしましょう。 - 掻き壊し防止のため、包帯や絆創膏などで保護
特に夜間の無意識な掻きむしりに備えましょう。

敏感肌の方は、日本から肌に合った薬や低刺激のかゆみ止めを持参しておくと安心だよ
また、症状が数日以上続く、腫れがひどい、水ぶくれが破れてしまったといった場合には、早めに現地の皮膚科を受診することが重要です。
まとめ:小黑蚊への備えを忘れずに!
以上、台湾で注意すべき「小黑蚊(xiǎo hēi wén)」の正体や刺されたときの症状、対処法、予防策などを詳しく紹介しました。

外に出るときは、小黑蚊に刺されないように注意しないとね!

暑い台湾では長袖長ズボンを着るのは難しいけど、虫除けスプレーと肌の露出を控える工夫でかなり防げるよ♪
- 小黑蚊は蚊ではなく「サシチョウバエ科」の小さな吸血虫
- 刺された数時間後から強烈なかゆみが発生し、色素沈着の原因にも
- 春~秋の朝夕に活動が活発。湿度の高い場所に要注意
- 虫除けスプレーや長袖・靴下などでしっかり防御する
- 刺されたら冷やして薬を塗る。症状がひどければ皮膚科へ
- 敏感肌や子どもは低刺激の虫除けを選び、掻き壊しに注意
台湾では自然が多い分、虫刺されのリスクもあります。
旅行でも長期滞在でも、「小黑蚊対策」が快適な生活の第一歩です。
大学卒業後、台湾の台中で1年間のワーホリを経験。
語学を勉強するのが好きで、大学時代に中国語を副専攻で勉強しながら、ラテン語の授業を受けたり、韓国語を独学で勉強したりした。
また、イタリア語をオンラインで学習中。
語学学習の楽しさやさまざまな国の文化を発信。
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