台中のお土産に何があるか知っていますか。
鳳梨酥以外は知らないな~
この記事では、鳳梨酥(パイナップルケーキ)以外の台中のおすすめのお土産を紹介します。
台中のお土産
台中には鳳梨酥以外のも太陽餅や芋頭酥、檸檬蛋糕など様々なお土産があります。
太陽餅
太陽餅とは台中の郷土菓子で、何層にも重ねられたパイ生地の皮の中に、もちもちとした餡が包まれており、名前の通り太陽のような丸い形をしています。
皮は薄く、もろいパイで、食べ始めるとポロポロとこぼれ落ちるので、食べるときは少し注意が必要です。
中華圏のパイ生地は、ヨーロッパのものと違い、口の中の水分を奪われるのが特徴です。
太陽餅の形は太陽のような温かさや、豊かさを象徴していて、新年やお祝い事、特別な日などに贈られることが多く、縁起の良い食べ物とされています。
芋頭酥
芋頭酥とはタロイモのケーキで、小麦粉の生地を薄く、何枚も重ねた皮の中にタロイモの餡が入っているお菓子です。
外の何層にも重ねた皮は、太陽餅の皮に似ていますが、太陽餅より甘さ控えめで、日本人の口に合うお菓子です。
餅のようなもちもちが入った芋頭Qや卵黄が入った蛋黃芋、トロトロの卵黄ソースが入った流心芋頭酥など様々な種類の芋頭酥があります。
食べる前にトースターなどで焼くと、外側の皮がパリッとしてよりおいしくなります。
タロイモはサトイモ科の根菜で、温暖な地域でよく栽培されます。
里芋の仲間で見た目も似ていますが、大きさはタロイモのほうが大きく、手のひらよりも大きいサイズです。
台湾では、鍋の具材やスイーツの材料としてよく使われ、台中市大甲区で栽培されている「大甲芋頭」が特に有名です。
檸檬蛋糕(レモンケーキ)
檸檬蛋糕(レモンケーキ)は、台中のご当地銘菓で、レモンの形をしており、しっとりとした食感が特徴です。
日本統治時代に日本から伝わったと言われています。
見た目は広島のレモンケーキによく似ていますが、日本のものとは違うので、台中に行ったら檸檬蛋糕を食べ比べするのも楽しいですよ。
鳳梨酥(パイナップルケーキ)については別の記事(台湾のお土産|鳳梨酥と土鳳梨酥の違い)で紹介しているので、ご参照ください。
台中の土産店
台中の有名なお土産物屋さんを紹介します。
太陽餅のお店
九個太陽
九個太陽は、台湾大道と自由路の交差点にある太陽餅の専門店です。
様々な味の太陽餅を販売しているのが特徴です。
ばら売りもしているので気になる味を一つずつ買うことも可能です。
定番は麥芽(麦芽)、そのほかに牛奶(ミルク)、綠川、竹炭、蜂蜜、抹茶、黄金などの種類があります。
また、太陽餅以外にも老婆餅という伝統的なお菓子もあります。
名前の由来には諸説がありますが、有力な説は「昔、病気の舅の薬を買うために身売りした妻(老婆)がいました。夫は妻を連れ戻すためにこのお菓子を作って売り、お金を稼ぎました。その後、無事に妻を連れ戻すことができました。 それで老婆餅という名前が付きました」というものです。
太陽餅に似ていて、ポロポロとこぼれやすく、ほんのり甘い餡が中に入っていますが、老婆餅は表面に焦げ目がついているところが特徴的で、ややもっちりして太陽餅より食べ応えがあります。
台湾太陽餅博物館
台湾太陽餅博物館は台中駅から歩いて5分ほどのところにあるレンガ造りの博物館です。
1階に売店があり、太陽餅はもちろんのこと台湾茶やコーヒー、雑貨なども販売されています。
店内に入って左手にカウンターがあって、そこで「魏清海太陽餅老店」の太陽餅を購入できます。
2階にはカフェと展示スペースがあり、展示スペースでは太陽餅を発明した魏清海に関する記録やこの建物について、お菓子作りの手法などが展示されています。
カフェでは、太陽餅や鳳梨酥(パイナップルケーキ)などを食べることができます。
陳允宝泉
陳允宝泉は100年以上の歴史を誇る台中の老舗伝統菓子店で、本店は台中駅の近く、歴史的建築物で知られる彰化銀行(本店営業部)のすぐそばにあります。
ここの太陽餅はサクサクの皮に、キャラメル風味のミルク味がa特徴的な餡が詰まっています。
サイズは小振りで食べやすく、2つ3つとパクパク食べ進めてしまうような味わいです。
箱売りの太陽餅は、お土産としても人気のある商品です。
また、太陽餅以外にも台湾の伝統菓子が数多く販売されているので、お店の中を見るだけでも楽しめます。
太陽堂老店
太陽堂老店は、初めて「太陽餅」という名称を商標登録したお店です。
なんと太陽堂老店の太陽餅は、すべて一つ一つ手作業で作られています。
太陽餅を作る工程は全部で7つで、生地を作る「製皮」や生地の切り分け、麦芽糖の餡を包む「包餡」、成形、焼きあげ「烘焙」などがあり、これらの全工程を職人さんが行っています。
味は、定番のものからコーヒー味など少し変わったものも取り揃えています。
コーヒー味の「咖啡太陽餅」は、食べてみるとコーヒーの風味が口の中に広がり、なかなか美味しいと好評です。
台中駅商圏は太陽餅発祥の地で、その近くの自由路二段は太陽餅通りと呼ばれ、太陽餅のお店が密集しています。
また、向日葵をかたどった街灯が並んでおり、とてもかわいらしくわくわくします。
試食もできますので、太陽餅を買うときは、太陽餅通りに行ってみましょう。
芋頭酥のお店
先麥芋頭酥
先麥芋頭酥は、台中で一番有名な芋頭酥のお店で、芋頭酥発祥のお店です。
もともとは、このお店は主にベビービスケットと中華風ウエディングケーキを販売していました。
しかし、1998年、大甲芋頭(大甲産タロイモ)の売り上げに伸び悩み、タロイモを使った新たな食品の開発研究を始め、芋頭酥を作り出しました。
それが人気を博し、現在では台湾全土で芋頭酥は有名な台湾スイーツになりました。
材料のタロイモは、台中名産の「大甲芋頭」を使用しています。
ここの芋頭酥は、一つのタロイモから半分しか採れない一番おいしい部分だけを餡に使い、生地は幾重にも重ねた皮で、一つ一つ完全手作業で作られています。
そのため、防腐剤を一切使用していないので、賞味期限は比較的短く、室温で1週間、冷凍庫で3週間程度です。
阿聰師的糕餅主意
阿聰師的糕餅主意は芋頭酥が有名なお店で、台中の大甲産のタロイモを使用しています。
こちらの芋頭酥は2020年に、台湾駐日代表「双十国慶節」土産に選出されるなど数々の賞を受賞しています。
地元の農産物にこだわり、見た目にもこだわり抜いた芋頭酥を作った阿聰師は、台湾では「芋頭酥(タロイモケーキ)の父」と呼ばれています。
芋頭酥はもちろんのこと、ほかのお菓子もタロイモを使ったものばかりで、タロイモ好きにはたまりません。
こちらの芋頭酥にも防腐剤が一切入っていませんので、賞味期限は通常は1週間、冷凍庫で3週間です。
本店は台中の大甲にありますが、台湾各地に支店があり、台北駅構内にもお店があります。
大甲まで行くことが遠くて厳しい場合は、お近く店舗をお探しくださいね。
檸檬蛋糕のお店
一福堂老店
一福堂老店は、元祖檸檬蛋糕(レモンケーキ)の店と言われる老舗菓子店です。
レモンの形をしたスポンジケーキに、レモンチョコレートをコーティングしており、レモンの香りと酸っぱさが口の中いっぱいに広がります。
スポンジ部分もキメが細かくしっとりとしていて、とてもおいしいです。
また、ここの檸檬蛋糕は、毎日添加物を使わずに手作りをしているため、常温で3日、冷蔵庫で1週間と賞味期限が短いので、注意してくださいね。
洪瑞珍餅店
洪瑞珍餅店は、サンドイッチが有名なお店で、檸檬蛋糕も有名なお店です。
パンやロールケーキ、洋菓子、中華菓子のほかに、ヌガーやドライフルーツなど様々な食品が販売されています。
見た目は、一福堂の檸檬蛋糕と変わらず、生地はこちらの方がしっとりめです。
まとめ
以上、、鳳梨酥(パイナップルケーキ)以外の台中のおすすめのお土産を紹介しました。
鳳梨酥以外にも台中にはおいしそうなお土産がたくさんあるね!
台中に行ったときはこれらのお菓子もお土産として購入しましょう。
大学卒業後、台湾の台中で1年間のワーホリを経験。
語学を勉強するのが好きで、大学時代に中国語を副専攻で勉強しながら、ラテン語の授業を受けたり、韓国語を独学したりした。
また、イタリア語をオンラインで学習中。
語学学習の楽しさやさまざまな国の文化を発信。
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